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キリオスともめた審判、過去に3度ナダルにペナルティを与えていた

2019年レーバー・カップでのナダル

ラファエル・ナダル(スペイン)は、ATPツアーで活躍する選手の中でも最も尊敬されている選手の一人だと広く見なされている。ナダルが冷静さを失ったり乱暴に振る舞ったりすることは非常にまれだ。

一方、主審のカルロス・ベルナルデス氏は、これまで多くの論争に関わってきた。2022年の「ATP1000 マイアミ」4回戦でのニック・キリオス(オーストラリア)とヤニク・シナー(イタリア)の試合では、キリオスが怒ってラケットを地面に叩きつけたことを受けて、ゲームペナルティを科した。2人の間では、激しい議論も繰り広げられた。26歳のキリオスは試合後の記者会見やSNS上で、ベルナルデス氏への攻撃を続けた。

実はベルナルデス氏は過去にナダルとも揉めたことがあり、結果的にナダルがペナルティを受けることとなっている。スポーツウェブメディアSportskeedaが、ナダルがベルナルデス氏にペナルティを科された3つの事例を紹介している。

2010年「ATPファイナルズ」のグループステージでトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)と対戦した際、ナダルはライン判定を巡ってベルナルデス氏と言い争いになった。ブレークされればセットを取られてしまうセットカウント5-6、15-15の場面で、ナダルはベルディヒと長いラリーを続けた。その最後に、ベルディヒがベースライン付近の深い位置にボールを打った。ベルナルデス氏はこのボールを「アウト」とコールし、ナダルはこれを聞いてプレーを止めた。

しかし、ベルディヒのチャレンジによって、このボールがベースラインをわずかにかすめていたことがわかった。2人にポイントをやり直しさせる代わりに、ベルナルデス氏はこのポイントをベルディヒに与えた。

ナダルはこの決定をすんなりとは受け入れず、議論をするために主審に歩み寄った。ナダルは怒った様子で、自分はラインコールのせいでプレーを止めただけであり、それでもボールを相手コートに返すことはできていたと抗議した。

「意味が分からないよ。あなたがアウトと言ったんだ。僕のボールは入っていた。僕は相手コートに打ち返したんだ。どの試合を見ているんだ、カルロス?いやいやいや、僕はプレーしたくない」とナダルは嘆いた。

ナダルは試合に同席していた別の関係者も議論に巻き込んだものの、ベルナルデス氏は自分の意見を曲げなかった。ありがたいことに、これはナダルにとって破滅的なものにはならなかった。ナダルはこのサービスゲームをキープし、タイブレークに持ち込んでこのセットを取った。そして第2セットを圧倒的な形で勝ち取り、ベルディヒの挑戦を退けた。

2018年の「ウィンブルドン」の2回戦で、ナダルはミカエル・ククシュキン(カザフスタン)をストレートで破ったが、試合が始まってさえいない段階で、主審のベルナルデス氏からタイム・バイオレーションを取られた。

ベルナルデス氏は、ナダルがウォームアップを終えて第1ゲームを始めるまでに時間がかかりすぎたと述べた。第2セットと第3セットの間にも、ナダルは再びタイム・バイオレーションを取られた。だがナダルは後にこの判断に同意し、自分が十分に速く行動しなかったと認めている。

「そうだね、僕はタイム・バイオレーションを受ける程度には遅かった。うん、僕は受け入れたよ。試合中の僕はすごく速く動いていたと思う。とても湿度の高い日だったから、セットの間に身に着けているもの全部を取り換えるのにあれだけ時間が必要だった。彼はそうしないこともできたけれど、違反を取ることにした。そして僕は受け入れた。だって、実際僕は遅かったからね」

ナダルとベルナルデス氏の間で最大の論争が起きたのは、2015年「ATP500 リオデジャネイロ」でのことだ。ナダルがファビオ・フォニーニ(イタリア)に敗れた準決勝で、ベルナルデス氏はナダルにタイムペナルティを科した。ナダルは間違えてショーツを前後逆に履いてしまっており、コートの外で着替えさせてくれるようにベルナルデス氏に頼んだ。

主審はこの依頼を受け入れず、コート上で着替えるようにとナダルに言い、これにナダルは激高した。主審がこのようなことを言うのは失礼だとナダルは考え、言い争った。ナダルは怒った様子で、ATP(男子プロテニス協会)に苦情を申し立て、ベルナルデス氏が二度と自分の試合で主審を務めないことを要求すると言い放った。

「ちょっと言わせてくれ、真面目な話だ。二度とあなたが僕の試合で主審を務めないように依頼しようと思う。僕はあなたに対処できない。あなたは、ツアー全体で一番僕を非難し、僕にプレッシャーをかける主審だ。あなたに反感があるわけではないけれど、もうたくさんだ」

だがその後2018年にも二人が揉めていることを見ると、ナダルはATPに苦情を申し立てなかったか、その苦情は却下されてしまったのだろう。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※2019年レーバー・カップでのナダル
(Photo by Julian Finney/Getty Images for Laver Cup)

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