現地1月28日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月16日~1月29日/ハードコート)女子シングルス決勝で第5シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)と第22シードのエレナ・ルバキナ(カザフスタン)が対戦。サバレンカが4-6、6-3、6-4で勝利し、グランドスラム初優勝を果たした。試合時間は2時間28分。
サバレンカのこれまでのグランドスラムのシングルスにおける最高成績は2021年「ウィンブルドン」、2021年・2022年「全米オープン」のベスト4で、今回初の決勝進出を果たした。ダブルスでは2021年「全豪オープン」をエリース・メルテンス(ベルギー)とともに制している。前哨戦の「WTA500 アデレード1」から10試合連続でストレート勝ちと絶好調で、決勝に向けて「決勝に進出できたのは素晴らしいわ。2021年のダブルス決勝は私にとって良い経験になっているから、それが決勝で役に立つことを願ってる。エレナはアグレッシブにプレーする最高の選手よ。すでにグランドスラム決勝の経験もあるし、良い試合になると思う」と述べていた。
2022年「ウィンブルドン」女王のルバキナは、これが2度目のグランドスラム決勝。今大会ここまでは、前回ファイナリストで第13シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)、優勝候補筆頭だった第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)、2012年・2013年大会覇者で第24シードのビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)らを相手に1セットしか失わずに勝ち上がってきた。「“ウィンブルドン”で多くの経験を積んだ。前に出て、その瞬間、雰囲気を楽しみたい。どうなるかはわからないけど、ベストを尽くし、勝利を目指したい」と意気込んでいた。
24歳のサバレンカと23歳のルバキナはツアーで過去3度対戦しており、サバレンカが3連勝中。最後に対戦したのは2021年「ウィンブルドン」4回戦で、サバレンカが6-3、4-6、6-3で勝利を挙げていた。今大会で最も速いサーブを打つ2選手で、ルバキナが時速195km、サバレンカが時速193kmを記録している。
試合は、コイントスに勝ったサバレンカがサーブを選択。昨季サーブで苦しんだサバレンカは1ポイント目からダブルフォールトという幕開けとなるが、直後にサービスエースを決めて盛り返す。しかし第3ゲームで早くも試合が動く。サバレンカは40-0からリターンエースやダブルフォールトで5ポイントを連取され、1-2に。だが第8ゲームでルバキナに突如ミスが重なり0-40。1つ目のブレークポイントはしのがれたが、2つ目でサバレンカがバックハンドを決め、4-4と追いつく。直後のゲームをキープしたいサバレンカだったが、またもやダブルフォールトを記録するなどサーブがなかなか入らず、4-5のビハインドに。ルバキナが続くサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームをラブゲームで取った。
第2セット、サバレンカは第1ゲームでいきなりピンチを迎えるものの、辛くも逃れる。直後のサバレンカのサービスゲームでデュースとするが、ブレークチャンスを得るには至らなかった。それでも第4ゲームで打ち合いからポイントを重ね、3-1とする。その後サバレンカは第6ゲームで3つのブレークポイント、第8ゲームで2つのセットポイントを逸するが、サービング・フォー・ザ・セットとなった第9ゲームを取ってセットカウント1-1に。
最終セット、ルバキナがこの日初めてのダブルフォールトを犯した第5ゲームでサバレンカにチャンス到来。しかし3度のデュースの末にルバキナが持ちこたえた。サバレンカは第7ゲームでも好機を得ると、強烈なショットに態勢を崩したルバキナの返球が甘くなったところを見逃さず、大きなブレークを果たす。ルバキナも第8ゲームでデュースと詰め寄るが、ブレークポイントには至らない。サバレンカはリードを保って迎えたサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップの第10ゲーム、この日17本目のサービスエースで得たチャンピオンシップポイントはダブルフォールトで逃す。粘るルバキナが握ったブレークポイントは鋭いサーブでしのぐと、4回目のチャンスで最後はルバキナのショットがロングとなり、逆転勝利で念願のタイトルを手にした。
(WOWOWテニスワールド編集部)
※写真は「全豪オープン」でのサバレンカ
(Photo by Mark Kolbe/Getty Images)
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「全豪オープンテニス」1/16(月)~1/29(日) ※大会第1日は無料放送
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