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祖国ウクライナのために戦うスビトリーナらがベスト8進出

「WTA250 モンテレイ」でのスビトリーナ

「WTA250 モンテレイ」(メキシコ・モンテレイ/2月28日~3月6日/ハードコート)に第1シードとして臨んでいる世界ランキング15位のエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)と、「WTA250 リヨン」(フランス・リヨン/2月28日~3月6日/室内ハードコート)にワイルドカード(主催者推薦枠)で出場している世界140位のデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)。戦火に見舞われている祖国ウクライナのために戦う二人が、そろって準々決勝進出を決めた。WTA(女子テニス協会)公式ウェブサイトが伝えている。

2020年のモンテレイ大会チャンピオンであるスビトリーナは、1回戦の相手がロシア人であったことから当初ボイコットを表明。WTA、ATP(男子プロテニス協会)、ITF(国際テニス連盟)に対して、ウクライナ侵攻に関わる2ヶ国、ロシアとベラルーシの選手を中立の立場の選手としてのみ受け入れるよう要請し、それが実現しない限り両国の選手とはプレーしないと宣言していた。その後にテニス協会が動き、要望が叶ったスビトリーナは初戦に出場して勝利を収めた。

続く2回戦、1回戦に続いて黄色いタンクトップに水色のスカートというウクライナカラーのウェアに身を包んだスビトリーナは、予選勝者の世界103位ビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)と対戦。第1セット、第10ゲームで4回あったセットポイントは逃したものの、タイブレークの末にセットを先取。第2セットを取り返され、最終セットでは0-2とリードされたが、そこから6ゲームを連取して7-6(3)、3-6、6-2でベスト8入りを果たした。

試合後、スビトリーナは以下のように試合を振り返った。

「とてもタフな試合だった。ビクトリヤがとてもいいプレーをしたので、私も第3セットでは必死で反撃しなければならなかったけど、努力の甲斐あって最後は6ゲームを連取することができた。第1セットからタフな試合で、第2セットは思うようにいかなかった。第3セットで0-2とされた時はいいプレーができていなかったけど、最後まで戦ったわ」

そして観客席でウクライナの国旗が掲げられていたことに触れ、「おかげで力をもらえた」と感謝している。

今大会での賞金をウクライナ支援のために寄付すると明かしているスビトリーナは、準々決勝で第5シードのマリア カミラ・オソリオ セラーノ(コロンビア)と対戦する。

一方、先月24日に爆撃が始まった際には故郷オデッサにおり、その後に両親を残して15歳の妹とともに戦火を逃れてきたというイエストレムスカは、リヨン大会での2回戦で予選を勝ち上がってきた世界139位のCristina Bucsa(スペイン)に6-2、6-3で勝利。3度のブレークに成功して第1セットを取ると、第2セットでは開始直後にサーブを破られたがすぐさま流れを引き寄せて4ゲーム連取。そのままストレート勝利を飾った。

1回戦の後で「故郷のことを考えてしまうので、試合に集中するのが難しかった」と述べていたイエストレムスカだが、2回戦ではもう少し落ち着くことができたようで「感情をコントロールするのが前よりはちょっと楽だった」と話している。「ただ、国のためになんとしても勝ちたいからナーバスになってしまった。この大会ではとても感情を揺さぶられるけど、今日勝つことができて本当に嬉しい」

「ここにいることができてとても幸せ。妹と一緒に安全な場所にいて、愛するテニスができる。すべてのポイントを楽しみながらプレーしているわ。特にこういう状況下では、普段の1000倍もの喜びを感じているの。次の試合も勝てるよう、ベストを尽くすつもりよ」

イエストムスカは準々決勝で第5シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)と対戦する。なお、妹のイバンナとペアを組んでダブルスにも出場していたが、そちらは1回戦で敗れた。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「WTA250 モンテレイ」でのスビトリーナ
(Photo by Gonzalo Gonzalez/Jam Media/Getty Images)

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