ニュース News

デビスカップ参加選手も関与?新型コロナの書類偽造で刑事事件に発展か

2021年「デビスカップ」でのフチョビッチ

新型コロナウイルスに対するPCR検査の偽造証明書がハンガリーの選手やコーチに発行されていた疑いが浮上している。伊ニュースサイト UBI Tennisが報じた。

昨年の「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」に出場した選手を含め、複数の選手やコーチがこのスキャンダルに関与した可能性があると報じられている。ハンガリーのニュースメディア 24.huは、代表チームのコーディネーターであり2013年にダブルスで世界ランキング33位となった元テニス選手のカタリン・マロシが送ったとされるメールを入手。それによれば、2021年の夏にマロシは選手とその親にメールを送り、選手の名前、生年月日、住所、母親の名前などの個人情報を求めた。そうやって集まった情報は組織的に行われている偽造証明書の作成に使用されたとのことだ。「選手たちにはPCR検査が必要ですが、今なら以下の情報を送ってもらえれば我々の医師が証明書を発行してくれるので、検査を受けなくて済みます」と、同サイトは絵文字を交えた彼女のメールの文面を掲載している。

24.huの取材に応えた昨年の「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」でハンガリー代表チームのキャプテンを務めたGabor Kovesは、この問題について周囲の不審な動きを明かした。「トリノで開催された“デビスカップ”の前に僕はワクチンを3回受け終わっていて、万全な態勢だった。それなのに証明書を渡されたんだ。そんなものがなくても僕は問題なく渡航できるのに。ワクチンを1度も受けていない人は入国するために偽造されたPCR検査結果を必要としていたんだろうね。大会関係者がその場でPCR検査を行っていたから、おかしいと思っていたんだ」

今回の件を受けてハンガリーテニス協会は緊急会議を開き、マロシを即刻解雇した旨の声明を出している。さらに代表チームのコーチ、協会の事務局長とスポーツディレクター、PCR検査を担当した医師などの関係者に懲役処分が下されるという深刻な状況に。今後の調査によっては、より多くの人が関与していたと判明するかもしれない。

選手については関連機関が「世界ランキングのポイントを持つすべてのハンガリー人テニス選手に対してさらに詳細な調査を行う」と同テニス協会は述べており、刑事事件として捜査が行われる可能性もある。昨年の「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」にハンガリー代表として参加した選手は、世界38位のマートン・フチョビッチ、世界157位のアッティラ・バラージュ、世界257位のZsombor Piros、世界372位のFabian Marozsan、世界451位のMate Valkuszの5人だ。

一方でATP(男子プロテニス協会)は、ワクチンの接種記録を偽造するといったテニスの評判を著しく損なう行為を行った選手、またはその関係者に対しては、「10万ドル(約1150万円)の罰金に加え、ATPツアーもしくはチャレンジャーツアーの大会への最長3年間の出場停止処分を科す」という規約を最近になってルールブックに追加している。この規約はATPツアーの権限下にある全ての選手に適用される。

※為替レートは2022年2月13日時点

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2021年「デビスカップ」でのフチョビッチ
(Photo by Jonathan Moscrop/Getty Images)

空いた時間にテニスがしたい。そんなあなたのための単発レッスン予約サービス「テニモ」
単発レッスン予約、都度払いでOK。入会金、月会費は0円。関東中心にサービスを展開中。
詳細はこちら>>

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. デビスカップ参加選手も関与?新型コロナの書類偽造で刑事事件に発展か