ニュース News

ナダルが全豪決勝を回想「最後まで自分を信じていたかった」

「全豪オープン」優勝を決め、顔を両手で覆うナダル

「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/1月17日~1月30日/ハードコート)の男子シングルスで優勝したラファエル・ナダル(スペイン)が、決勝とタイトル獲得について語った。ロイター通信など複数のメディアが報じている。

ナダルは第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を下して2009年以来2度目の「全豪オープン」優勝を果たし、グランドスラム歴代最多優勝記録を21回に更新した。表彰式の後、ナダルは心身ともに疲れ果てており、選手用のジムに敷かれたマットに向かってゆっくりと歩いていくと、その上に崩れ落ちた。「全豪オープン」の公式Twitterがその様子を捉えた動画を投稿している。それもそのはず。35歳のナダルは10歳年下のメドベージェフ相手に、「全豪オープン」史上2番目に長い5時間24分の試合を戦い抜いた末に2-6、6-7(5) 、6-4、6-4、7-5で逆転勝利を収めたのだ。

それでもナダルはマットの上で数分を過ごすと、身体を起こしてエアロバイクに乗り、いつものクールダウンのルーティンに入った。米New York Times紙のテニスライターであるベン・ローゼンバーグ氏は、その強靭な精神と肉体を称えて「彼は人間じゃない」とツイートしている。その途中でナダルは、ジムに姿を見せたレジェンドのロッド・レーバー(オーストラリア)からの祝福も受けた。会場の撤収作業が行われる中、ナダルは写真を撮るなどしながら明け方の4時頃までコートにいたと伝えられている。

ナダルは記者たちの前で「今夜はとても感情を揺さぶられた。今でも疲労困憊だよ。まだあまり考えられないし、試合のほとんどを覚えていないんだ」と話している。彼が最後に2セットダウンから勝利したのはおよそ15年も前のことで、まさか「全豪オープン」で2個目のタイトルを獲れるとは思っていなかったとナダルは明かした。

数ヶ月前にはキャリアを通じて悩まされてきた足の問題が再燃し、「ウィンブルドン」「東京オリンピック」「全米オープン」を含む2021年シーズンの一部を欠場せざるを得なくなったため、ナダルは引退さえも考えていたという。さらに、昨年末に新型コロナウイルスに感染し、大会に向けた準備不足で体調も優れず、2009年の一度しか優勝していない「全豪オープン」で再び頂点に立てるとは思っていなかったと話している。それにもかかわらず、ナダルは前哨戦「ATP250 メルボルン」での優勝を含め、オーストラリアに来てから11連勝。最後は、昨年の「全米オープン」でノバク・ジョコビッチ(セルビア)をストレートで破ったメドベージェフを、精神的にも肉体的にも凌駕した。

ナダルは準々決勝で第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)と5セットマッチを戦った結果、体重が約4kg減ったという。決勝で試合早々から大量の汗をかいている姿を見た観客の多くは、試合が長引いた場合、ナダルは持ちこたえられるのかと心配していた。だが、ナダル本人はその戦いを楽しんでいたという。

「正直なところ、肉体的にこういう戦いに向けて準備ができていたとは言えない。でも、今夜は特別な試合になった。自分の中にあるすべてを出し切ったよ。祝う気力すらないくらい疲れ果てている。試合中は“ここ(全豪)では何度もチャンスがあったのに負けてしまったけど、それはちょっと運が悪かっただけだ”って自分に言い聞かせていたんだ。とにかく最後まで自分を信じていたかった。自分にチャンスを与えたかった。戦い続け、解決策を見つけるために信念を貫いた。忘れられない試合になったよ。僕はとてもラッキーだね。同時に僕はツアーに復帰してテニスを続けるためにたくさん戦い、いろいろと努力してきた」

これまで優勝回数で並んでいたジョコビッチとロジャー・フェデラー(スイス)を抜いて、グランドスラム最多優勝を果たしたことについてナダルは、それでも自分が最強だとは思っていないとし、その思いを記者会見でこう語った。「このタイミングでまたグランドスラムで優勝できたことは、僕にとって素晴らしいことだよ。大きな功績だ。21というのが特別な数字であることもわかっている。でも、自分だけにふさわしいタイトルだと思ったことはない。たくさんの選手が戦っており、タイトルにふさわしい選手は大勢いるからね。もちろん、とても名誉なことだよ。自分のテニスキャリアの中でまた一つ特別なことを達成できてラッキーだと思っている。だから、自分が1番かどうかとか、史上最高の選手かどうかはどうでもいいんだ。そんなことより、今夜のような試合ができることの方がよっぽど嬉しい」

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は「全豪オープン」優勝を決め、顔を両手で覆うナダル
(Photo by Andy Cheung/Getty Images)

空いた時間にテニスがしたい。そんなあなたのための単発レッスン予約サービス「テニモ」
単発レッスン予約、都度払いでOK。入会金、月会費は0円。関東中心にサービスを展開中。
詳細はこちら>>

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. ナダルが全豪決勝を回想「最後まで自分を信じていたかった」