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ツォンガがジョコビッチ、マレー、フェデラーを倒して優勝したトロント大会を振り返る

写真は2014年「ATP1000 トロント」でタイトルを獲得したツォンガ

プロに転向して18年となる36歳のジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が先日、今年の「全仏オープン」終了と共に現役を引退することを、SNSで発表した。

ツォンガのこれまでのグランドスラムでの最高成績は2008年「全豪オープン」での準優勝であり、今年の全仏オープンが最後の挑戦となる。しかしツォンガは長年にわたってロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の「ビッグ3」を絶えず苦しめる存在であり続け、彼らとの対戦で合計16勝を挙げている。この数字を上回っているのは、アンディ・マレー(イギリス)とフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)の2人だけである。

2014年の「ATP1000 トロント」で、ツォンガの才能は余すところなく発揮された。この大会でツォンガはビッグ3のうちの2人を破ったほか、さらに2人のトップ10選手を撃破して、自身2つ目となるATPマスターズ1000大会のタイトルを獲得。ツォンガのこの大会での活躍とコメントを、スポーツウェブメディアSportskeeda等が報じている。

第13シードで出場したツォンガは、同胞のエドゥアール・ロジェ バセラン(フランス)とジェレミー・シャルディ(フランス)を共にストレートで下して3回戦に進出し、そこで第1シードのジョコビッチと対戦した。

ジョコビッチはこの大会の優勝候補の一人であり、これに先立つツォンガとの対戦では9連勝を挙げていた。しかし、この試合ではジョコビッチはツォンガの力強さに対応することができず、2-6、2-6というスコアで敗退した。

続く準々決勝で、ツォンガは当時世界ランキング9位、第8シードで出場していたマレーと対戦。第1セットをツォンガが7-6(5)で取ると、マレーが第2セットを6-4で手にしてフルセットに持ち込んだ。ツォンガは冷静さを保ってなんとか6-4で最終セットをものにし、準決勝進出を決めた。

4強に残ったツォンガは、準決勝で第7シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と相対した。この試合まで、ディミトロフはツォンガと3度対戦して全敗していた。ディミトロフの運は変わらず6-4、6-3で屈し、ディミトロフのマスターズ1000大会での初タイトル獲得は阻まれた。ディミトロフは後に、2017年の「ATP1000 シンシナティ」でニック・キリオス(オーストラリア)との決勝を制し、この偉業を達成。ディミトロフが現在までに獲得したマスターズ1000大会のタイトルは、この一つだけだ。

一方のツォンガの頂上決戦の相手は、フェデラーに決まった。フェデラーは3回戦でマリン・チリッチ(クロアチア)、準々決勝でダビド・フェレール(スペイン)らを破って、決勝でツォンガとの16度目の対戦に臨むこととなった。

第2シードで出場していたフェデラーは、大会3度目の優勝を果たすことを有力視されていた。またこれに先立つツォンガとの対戦成績では、11勝4敗と優位に立っていた。しかし、この試合を制したのはツォンガの方であった。ツォンガは第1セットの終盤でブレークに成功してこのセットを7-5で手にすると、第2セットのタイブレークを7-3で勝ち取り、勝利を掴んだ。

この過程でツォンガは同一の大会でジョコビッチ、マレー、フェデラーの3人に勝利したが、これは2008年の「ATP1000 ハンブルク」でナダルが達成して以来となる偉業であった。さらに、マスターズ1000大会で一人の選手がトップ10の選手4人から勝利を挙げたことも、それまで10年以上なされていなかった快挙であった。

ATPが行ったインタビューでこの優勝について振り返ったツォンガは、このような見事なパフォーマンスを連続して発揮できたのは「すばらしい」気分だったと話した。

「あれは驚くべきことだった。彼らはみんな、僕の選手生活において僕を苦しめてきたからね。同じ時期にプロになって、彼らは史上最高の選手たちに数えられているわけだから、大変だった。一つの大会で彼らを立て続けに破ることができて、報われた気分だったよ」

ツォンガは、マレーとの試合がとりわけ張り詰めており、最も困難であったと考えている。また、ジョコビッチをやすやすと打ち負かしたことに驚いたと認め、フェデラーとの「完璧な」決勝を戦えたことを誇らしく思っているとも語った。

「ジョコビッチからの勝利はちょっと妙な感じだった。6-2、6-2で勝ったからね。彼との試合がそんな風だったことはなかった。アンディからの勝ちが一番難しかった。あの試合はすごく張り詰めた重要な試合で、第3セットは特に緊迫していた。彼は闘志にあふれた選手だから、あの試合に勝てたのはすごく誇らしかった。ロジャーとは、完璧な決勝をプレーできた。すばらしかったよ」

それは当時29歳のツォンガにとって、2013年の「ATP250 マルセイユ」以来約18ヶ月ぶりのタイトル獲得だった。ツォンガはこれまでに18回優勝、通算戦績は467勝236敗。自己最高ランキングは2012年2月に到達した世界5位となっている。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2014年「ATP1000 トロント」でタイトルを獲得したツォンガ
(Photo by Ronald Martinez/Getty Images)

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