ニュース News

マスターズ大会初出場でベスト4進出を果たした23歳フランシスコ・セルンドロ

写真は2022年「ATP1000 マイアミ」でのセルンドロ

「プレーしたかったな!」ヤニク・シナー(イタリア)の棄権を受けて「ATP1000 マイアミ」の準決勝進出を決めたフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)は、驚きに満ちた笑顔と共に、コート上で開口一番にこう言った。

23歳にして初出場を果たしたマスターズ1000大会で、セルンドロはキャリア最高の週を過ごしていたのだ。だがセルンドロはここしばらく、ATPツアーの上位に入るための扉をたたき続けていた。ATP(男子プロテニス協会)公式オンラインメディアが、セルンドロについて紹介している。

セルンドロはマイアミで、マスターズ1000大会初出場にしてシングルスでベスト4進出を果たしたが、これは2012年の「ATP1000 パリ」でジャージー・ヤノビッチ(ポーランド)が達成して以来のことである。しかしセルンドロは、競い合って向上し、コート内外の両方で良いパフォーマンスを見せたいという願望が、この信じられないような瞬間につながったこと、彼はその地位に留まるつもりであることを明らかにした。

「フランはちょっぴり腹を立てて試合を終えた。彼はプレーを続けて、競い続けたかったからね。彼はここにいたいと本当に願っているし、それは彼の全ての試合に表れている」とセルンドロの30歳のコーチ、ケビン・コンフェデラク氏は語った。

一方、セルンドロの自宅では、両親が試合のたびにテレビにくぎ付けになり、息子の素晴らしいパフォーマンスを見られるように自分たちの生活を調整しようと努めていた。家族には他にセルンドロの妹がいるが、彼女は南アフリカで行われているホッケーのジュニア・ワールドカップにアルゼンチン代表として出場している。

もちろん、両親に次ぐセルンドロの一番のファンは、同じくテニス選手であり、「ATP1000 マイアミ」で3回戦進出を果たして兄と同じく良い一週間を過ごしていた弟のフアン マヌエル・セルンドロだ。

「フラン」がこんな風に一躍脚光を浴びることを予想していたかという質問に対して、フアン マヌエルはこう説明した。「彼はこういう一週間に値するよ。大会が始まる段階で、彼はこういうことをやってのけそうに見えた。彼のテニスは既にそこにあって、ただちょっとした運が必要なだけだった。去年はランキングが凍結されて、トップ100間際にいて自信を失ってしまった。でも今は、彼の今の、そしてこれまでもずっと持っていたレベルを見せることができている」

「これはとんでもないことだ。僕らは小さい頃にこういうことについて話した。僕らはキャリアの一つ一つの段階で常に一緒にいて、いつだって彼に最高の成功を望んでいる。この一週間を共有できたことがすごく嬉しいよ。僕が先に負けて、お互いと対戦できなかったのは残念だけどね」

実際、セルンドロはフランシス・ティアフォー(アメリカ)との試合の前に弟に助言を求めた。「彼がそこからさらに2試合勝ち進むことができて嬉しい。そうして準決勝まで来たけど、このままもっと勝ち上がることもできると思うよ」フアン マヌエルはこう話していた。

セルンドロにとって、テニスは彼の心を占める唯一のものでは決してない。学問や本は常に彼の人生の優先事項であった。彼が思うに、勉強は激しいスポーツととても相性がいいのだ。

ブエノスアイレスで高校を終えた後、セルンドロは2018年にアメリカのサウスカロライナ大学で半期の間、経済学を勉強した。その後、彼はATPツアーで自分の運を試したいと決心したが、数年前にATPと提携しているパレルモ大学で経営と経済と財務のオンライン学位の履修を始めた。

明らかに、セルンドロはテニスと学問という2つの活動を組み合わせることができている。例えば2020年に3つの科目で試験を受けた週に、セルンドロはクロアチアのスプリトで行われたチャレンジャー大会で優勝し、世界ランキング200位内に浮上した。

「マイアミでは、本当にあまり勉強する時間が取れていない」とセルンドロは認めていた。「でも、それは僕がこれからも続けていきたいことだし、卒業して大学の学位をもらえるといいと思う」

セルンドロは今や、今世紀に「ATP1000 マイアミ」の準決勝に進出したアルゼンチン人選手として2006年のダビド・ナルバンディアン(アルゼンチン)や2012年のフアン・モナコ(アルゼンチン)、そして2009年と2018年のフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)らの仲間入りを果たし、キャリアハイの世界51位までランキングを上げた。

「今日は間違いなく、チームと一緒に最高の場所に夕食を食べに行くよ。その後は、ポップコーンを食べながらアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)とキャスパー・ルード(ノルウェー)の試合を見に行く。誰が勝つかはどっちでもいい。2人ともテレビで何千回も見てきたよ」とセルンドロは笑いながら語った。自信を感じ、人生最高のテニスをプレーして、今の瞬間を楽しむ。これがフランシスコ・セルンドロの生き方だ。

世界103位で「ATP1000 マイアミ」に出場したセルンドロは、同大会のシングルス準決勝に進出した最も世界ランキングの低い選手となった。これまでの記録は、1999年セバスチャン・グロージャン(フランス)の74位であった。

(WOWOWテニスワールド編集部)

※写真は2022年「ATP1000 マイアミ」でのセルンドロ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images  )

WOWOWテニスワールド編集部

WOWOWテニスワールド編集部

facebook twitter

速報や最新ニュース、グランドスラム、ATP、WTAなどの大会日程と試合結果情報など、テニスのすべてをお届けします!

WOWOWテニスワールド

  1. Home
  2. ニュース
  3. マスターズ大会初出場でベスト4進出を果たした23歳フランシスコ・セルンドロ